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落ち着きたいときは秋の花をとおして和歌を黙読してみる

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撮影:FlowerChef編集部

秋の景物は日本人にとってかわらず特別なもの

秋の月は1年でもっともキレイにみえる。
空気が乾燥しはじめるのと秋雨がチリやホコリを洗い流し空を浄化させるからだ。
たくさんの歌人は月を詠み、人々は中秋の名月のような風物詩をつくりあげる。
秋は1000年前から変わることなく日本人にとって特別なそんざいである。

また、実りの秋はたくさんの恵みをもたらしてくれる。
紅葉も然ることながら、秋の七草や食べて美味しい植物もこの時期におおい。
秋はもっとも草花が華めく季節である。

1. 紅葉の美しさを詠んだ和歌の代表作

千早ぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

《よみ》
ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは
《語訳》
紅葉の名所の竜田川が流れる水をこのようなくれない色に染めるなんて神様が納めていた時代でも聞いた事がない。

マンガ「ちはやふる」で一躍有名になった歌だ。ヒロイン(ちはや)と歌の上の句の読みが一緒なことから「ちはやふる」の中でも特別な歌となっている。

現代の竜田川の紅葉

2. 秋のものかなしさを詠んだ歌

啼き渡る 雁の涙や 落ちつらむ 物思ふ宿の 萩の上の露

《よみ》
なきわたる かりのなみだや おちつらむ ものおもうやどの はぎのうえのつゆ
《語訳》
鳴きながら渡る雁(かり)の涙がおちたのだろうか。物思いにふける私の家の前の萩(はぎ)の上の露は。

秋の夕焼けを物悲しそうに鳴きながら飛びゆくカリは、秋のかなしさを表現する和歌に用いられる。この歌は読み人知らず(作者不詳)の歌である。

涙が落ちた萩(秋の花)

3. 大切な人を亡くした悲しさを詠んだ歌

をみなへし 見るに心は なぐさまで いとど昔の 秋ぞこひしき

《よみ》
おみなえし みるにこころは なぐさまで いとどむかしの あきぞこいしき
《語訳》
オミナエシ(女郎花)を見ても心は慰められない。昔、母が生きていた頃の秋が恋しいことだ。

オミナエシ(女郎花)の女郎とは、貴族の令嬢・令夫人を称する字である。美人・佳人を表した言葉でもある。

オミナエシの花

4. 秋を代表する草花を詠んだ歌

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花

あきののに さきたるはなを おゆびより かきかずふれば ななくさのはな
《語訳》
秋の野に咲いている花を指折り数えると七種類の花がある。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

《よみ》
はぎのはな おはなくずはな なでしこのはな おみなえし またふじばかま あさがおのはな
《語訳》
萩の花、尾花(すすき)、葛の花、撫子の花、女郎花 また藤袴、朝貌(ききょう)の花

実りの秋の風情を詠んだ歌である。この二首からなる歌は、山上憶良(やまのうえのおくら)という人物によって詠まれた歌である。登場する7種類の花は、現代でも秋の七草として親しまれている。

秋の七草

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Satoru Nagayamaさん(@sato_naga)が投稿した写真 -

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